建物の外壁塗装を検討している場合、季節や気候によって、施工時の注意点や施工にかかる期間が変わってくるものです。外壁塗装のベストシーズンと言われる秋は、希望する日程に作業を予約できない可能性もあります。閑散期にあたる夏の季節に施工を検討すれば、希望通りの日程で作業を行ってもらいやすい上、場合によっては、割引キャンペーンなどの特典を得ることもできます。夏に外壁塗装をするメリットやデメリットを知っておき、メリットを生かした施工を検討すれば、満足度の高い外壁塗装に仕上げることが可能です。
外壁塗装を夏の季節に行うメリットとは？
夏の季節に外壁塗装を行うメリットとしては、どのような点が挙げられるでしょうか。まずは、上記でも挙げたように、スケジュール面で希望が通りやすいというメリットがあります。作業のために仕事の休みを取ったり、プライベートの予定をずらしたりすることなく、希望に添った日程で作業を進めてもらいやすいのは、夏に外壁塗装をするメリットです。
日照時間が長い夏は、作業時間を長めに確保できるという点も、外壁塗装を夏に行う利点です。夏と冬とでは、日照時間に5時間ほどの差があるとも言われていて、日照時間の違いは、作業ペースにも大きく影響を与えます。夏場は、1日あたりに行える作業量が多くなるため、天候に恵まれた場合は、他の季節よりも早いペースで塗装作業が完了することもあります。朝早くから作業をスタートして、効率よく作業を進めてもらえると、一日が終わった頃にはすっかり外壁の様子が変わっているというケースもあるでしょう。
外壁塗装を夏の季節に行うデメリットとは？
外壁塗装には、気温が5度以上、湿度が85％以内、雨が降っていない、という施工条件があります。この条件を満たせば、基本的にはどの季節であっても、外壁塗装をすることが可能です。夏場は、気温の条件は問題なくクリアしていますが、夕立などの急な雨が降りやすい季節であり、降雨により湿度が上がってしまうと、湿度が80～90％程度まで上昇します。また、雨が降れば、作業をするべき外壁自体が濡れてしまって、適切な施工をすることができなくなってしまいます。作業場が濡れて滑りやすくなって、危険になるのも、雨の難点です。そのため、雨によって、作業の中断を余儀なくされ、スケジュール通りに施工が進まないケースが多くなるのは、夏の季節に外壁塗装を行うデメリットです。
建物の外壁塗装の作業時には、基本的には窓を閉め切った状態で作業を行うため、気温が高い夏場には、換気ができないという点がネックになることもあります。窓の開け閉めはできませんが、エアコンを適切に使って温度や湿度の管理ができる状態であれば、作業中でも特に問題なく、快適に室内で過ごせます。夏場に外壁塗装を依頼する場合は、エアコンが正常に作動するかをチェックしておくといった心掛けが必要です。
外壁塗装を夏の季節に依頼する場合の業者選びのポイント
では、夏に外壁塗装をすることを検討する場合、どういった点に注意して業者選びをすればよいのでしょうか。外壁塗装の閑散期にあたる夏場は、塗装業者によっては割引キャンペーンといった特典を用意していることもあります。業者から発信される情報をこまめにチェックし、特典を賢く活用すれば、費用を抑えて外壁塗装をしてもらうことも可能です。メンテナンス費用をできる限り安く抑えたいと考えている場合は、そういった点にも注目しながら業者選びを進めるようにしてください。
また、塗装業者によって、養生のやり方に差があるので、そういった点も細かく確認することが大事です。室内環境に配慮して養生をしてくれる業者の場合、窓やドアの一部を開閉して、換気ができるように養生をしてくれる業者もあります。暑さが厳しい夏は特に、部分的に換気ができるか否かによって、室内での過ごしやすさに大きく差が生じてきます。作業をしている間は、どうしても普段と同じように生活はできないものですが、少しでも快適さを感じられる環境づくりに気を配ってくれる業者に依頼するようにしましょう。外壁塗装の見積もりや相談をする際に、換気についても業者に確認し、親身になって対応をしてくれる業者を選ぶことが大切です。
外壁塗装を夏の季節に行うことについてのまとめ
建物の外壁塗装は、気温や湿度の条件を満たせば、基本的にはどの季節でも施工可能です。夏の季節に外壁塗装をするメリットとしては、日照時間が長く、長い作業時間を確保できるという点が挙げられます。一日のうちに進められる作業量が多く、早いペースで作業をしてもらえるのは、夏を選んで外壁塗装をする大きなメリットです。また、リフォームの閑散期にあたる夏場は、業者側のスケジュールに比較的ゆとりがあり、希望通りの日程で施工がしてもらいやすいという点も、メリットとして挙げられます。
一方で、夏は急な雨が降りやすく、雨による作業の中断や延期を余儀なくされることがあるのは、夏に外壁塗装をするデメリットです。また、作業中に換気がしづらい環境になってしまうところも、夏に施工するデメリットとして認識しておく必要があります。なお、エアコンが正常に作動する環境であれば、温度や湿度の管理を適切に行うことで、作業中にも快適に室内で過ごすことができます。
