屋根の修理は傷み具合や材料によってその間隔が異なる!どのくらいが目安?

屋根の修理は傷み具合や材料によってその間隔が異なる!どのくらいが目安?

長年家に住んでいると、ピカピカだった家もだんだん汚れてきて 壁が痛んでいることに気がつくはずです。
汚れた家をきれいにするために外壁塗装を考えている人も多いと思いますが、実は外壁塗装よりももっと大切なことがあります。
それは屋根の修理です。屋根は目に見える場所ではありませんが、外壁以上に外からのストレスにさらされているため、 想像以上に痛んでいる可能性があります。
そこでこの記事では家の屋根の修理について解説していきます。

目次

屋根修理は部分修理と全面改修では方向性が全く違う

一言で屋根の修理といっても、部分修理と全面改修では方向性が全く違います。
「最小限の費用で屋根を直したい人」は部分修理、「1度の改修で長期の安心を得たい人」は全面修理を選びましょう。
部分修理と全面修理の大きな違いは修理にかかる費用です。
部分修理は大体10万円以内で済む一方、全面修理は100万円以上かかることも珍しくないのです。
部分修理の場合には台風や地震ではがれたり、崩れたりした屋根を一時的に安全な状態にします。
例えば最もシンプルな方法はブルーシートをかぶせることです。
これならそれほど費用は発生しないことでしょう。

屋根修理には葺き替え・重ね葺き・塗り替えなどがある

さてここからは屋根を全面的に修理する場合について解説していきます。
屋根修理には大きく分けて葺き替え・重ね葺き・塗り替えがあります

・葺き替え

葺き替え工事は今ある屋根を撤去して、下地を張り替えたり補修した後に新しい屋根材を設置する工事のことです。
屋根を撤去した後でその下にある防水シートや野地板を全て新しくしていきます。
大体築20年から30年以上経過した家の場合、屋根材の劣化が激しくなってしまうため、これを行うとかなりの費用が発生します。
築30年以上の住宅や屋根材の劣化が激しい場合の修理方法で、一番大掛かりで費用がかかります。
防水シートや下地の寿命はおよそ30年程度と言われているため、 築年数から30年以上経過している場合にはこの工程が必要になるでしょう。

・重ね葺き

今ある屋根の上に新しく下地を作り、新しい屋根材を乗せる修理です。
業者によってはカバー工法と表現しているところもあります。
葺き替えは既存の屋根材を撤去処分する必要がありますが、重ね葺きならその費用が発生しないため、手間や工事費を節約することができます。
ただし最初は重ね葺きをする予定だったとしても、調査の結果下地の防水シートや野地板が腐食している場合、そのまま重ね葺きをすると屋根の劣化が加速してしまうケースがあります。
さらに屋根材が想定以上に劣化していると重ね葺きで工事は難しいこともあるでしょう。
重ね葺きがおすすめなのは、築年数が20年以内のトタン屋根やスレート屋根です。
また古い家屋の場合屋根にアスベストが利用されている場合がありますが、アスベストを除去する場合には費用が発生してしまいます。
そのため重ね葺きをしてアスベストに蓋をしてしまうことを目的に実施されるケースもあります。

・塗装工事

屋根がそれほど痛んでおらず築年数が新しい家の場合、塗装工事だけで完了するケースもあります。
これは見た目の美しさを保ってくれるだけではなく、表面の塗料の劣化を防止してしっかりとした防水機能を維持するために必要なものです。
塗装工事を行う際にはまず高圧洗浄機で汚れを洗い流した後、下塗り塗料を塗った後で顔料の入った塗料を塗ります。
塗料には様々種類があり、耐用年数や価格が異なりますが、大規模な屋根の修理に比べると費用を安く抑えることができます。
なおサビが激しいトタン屋根は、塗装する前に塗料の付着を良くするためにサビを落とす作業が必要になります。
劣化しやすいトタン屋根やスレート屋根は10年に一度塗装が必要になると覚えておきましょう。

屋根修理では素材などのベースで修理方法が大きく変わる

あなたの家に使われている屋根の材料によっても屋根の修理のベースは変わってきます。

・日本瓦

瓦はそのもの自体の耐用年数は50年~100年程度と長寿命ですが、下地の漆喰や防水シートの寿命はが20~30年です。
瓦だけではなく下地mの一緒に撤去して屋根を全て新しくする葺き替えが基本ですが、下地を交換・補修した後に外した瓦をまた乗せ換える葺き直しという補修方法ができます。

・セメント瓦

同じ瓦でも、日本瓦ではなくセメントを瓦のように成型した「セメント瓦」の場合には定期的に塗装工事が必要になります。
セメントは水を吸い込みやすいので、塗料が剥げてしまうと雨水を吸い込んでひび割れや破損の原因となってしまうからです。

・ガルバリウム鋼板

アルミニウムと亜鉛でメッキしたガルバリウム合板は、トタンと比べても耐久性や耐候性が高いのが特徴です。
しかし全くメンテナンスが必要ないということではなく、適切な時期で塗装工事や棟板金工事が必要です。
目安として築15年程度でしょう。

・トタン

トタン屋根はサビやすく耐久性が低いため10年ごとの塗装が必要になります。
サビを落とした後にサビ止め塗料を塗った上に顔料の入った上塗り塗料を塗ります。

・アスファルトシングル

アスファルトゴムをシート状に成型したアスファルトシングルはシンプルな構造のため丈夫ですが、接着剤と釘で土台に固定されているだけなので、強風に晒され続けると剥がれやすくなります。
広い範囲で剥がれている場合は、新しいアスファルトシングルで重ね葺きする必要があるでしょう。

屋根修理で強靭な屋根作りで雨風を凌ぐことができる

この記事では家屋の屋根の修理について解説してきました。
屋根は雨風から家を守る働きがありますが経年劣化によりだんだん痛んで行くため、定期的なメンテナンスが必要になります。
屋根の素材によって修理の費用やメンテナンスの間隔は異なりますが、 どんな屋根でもしっかりとメンテナンスを行うことが大切です。

以上、【屋根修理】屋根を修理するのはどのぐらいのタイミングがいいの?修理は必要なの?…でした。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

目次