光触媒の塗料は外壁塗装で人気がある?選ぶメリット・デメリットは?

光触媒の塗料は外壁塗装で人気がある?選ぶメリット・デメリットは?

外壁塗装の光触媒の塗料とは太陽光の照射によって反応を起こし、セルフクリーニング作用を示す塗料のことです。光触媒として一般的には酸化チタンが使用されています。酸化チタンの作用によって機能性を付与した高付加価値の塗料として有名です。この記事では外壁塗装を検討している人のために光触媒塗料の特徴や注意点をまとめました。メリットとデメリットを天秤にかけて、光触媒塗料で外壁塗装をするかどうかを検討してみましょう。

目次

外壁塗装で使用される光触媒塗料のメリット

外壁塗装では光触媒塗料を使うと防汚性が高い外壁にすることができるのがメリットです。酸化チタンによる光触媒は太陽光に含まれる紫外線のエネルギーを吸収して、外壁に付着した主に有機物系の汚れを分解することができます。油性で雨が降っても外壁に付着したままになりがちな物質も、付着量が軽度であれば光触媒によって分解して水溶性が高い物質にできます。そのため、有機物の付着による汚れの蓄積を避けることが可能で、雨が降ったときにきれいになるのが光触媒塗料のメリットです。光触媒塗料にすると外壁を洗う頻度が少なくて済み、日常的なメンテナンスの負担を軽減できます。外気に含まれている酸化性物質についても分解可能で、光化学スモッグなどの発生率が下がります。また、耐用年数も15年~20年程度の製品が多く、一般的に用いられている耐用年数10年程度のシリコン塗料に比べると外壁塗装の頻度を減らせるのもメリットです。

外壁塗装で光触媒塗料を選ぶデメリット

外壁塗装で光触媒塗料を選ぶ最大のデメリットは費用が高くなることです。外壁塗装では塗料の費用と、塗装を依頼する業者の作業費用を負担します。光触媒塗料は機能性塗料ということもあって通常の塗料に比べると値段が高めです。平均的には1.5倍くらいの値段なので注意が必要です。さらに、光触媒塗料は施工技術が求められるため、依頼先の業者が作業費用を高く設定することがあります。光触媒塗料は薄い塗膜を均一に作らなければ効果が十分に発揮されない性質があるため、高度な塗装技術がないと効果が得られなかった利、劣化が進みやすくなったりするのが問題です。また、光触媒塗料はあらゆる種類の汚れに強くなるわけではありません。軽度な有機物の付着や窒素酸化物などの除去に強いだけで、鉄さびのような無機物の汚れや鳥の糞のような大量の有機物による汚れには対応できません。メンテナンスフリーにできるわけではないのがデメリットです。

光触媒塗料の効果についての注意点

光触媒塗料のセルフクリーニング効果は魅力的だと考える人も多いでしょう。ただ、光触媒の効果を出すためには太陽光が十分に当たることが必要です。裏を返せば、日陰ではあまり大きな効果を発揮しない性質を持っています。光触媒による防汚性があると、例えばカビやコケが発生しにくくなります。しかし、外壁でカビやコケが問題になりやすいのは、日当たりよりもむしろ日陰のジメジメとしている場所です。外壁が汚れてしまって気になるような部分では効果が発揮されにくいので注意しましょう。家全体がまったく日陰にならないという場合には光触媒塗料による外壁塗装の効果を最大限に引き出せます。しかし、高層ビルに囲まれていて日差しがほとんど入らない場合にはあまり効果を得られません。太陽光の力があってこそ意味があるということを念頭に置いて検討しましょう。

外壁塗装で光触媒塗料は人気があるのか

光触媒塗料はメンテナンス負担を減らせる魅力がありますが、費用も高くて万能ではないとなると、どのくらい人気があるのかが気になる人も多いでしょう。結論としては、機能性塗料として初期から話題になったにもかかわらず、あまり人気がなくて開発が進んでいないのが現状です。光触媒による浄化作用にこだわりを持つ人も多く、自然住宅にしたいといった人からのニーズはあるので売れ行きが悪いわけではありません。しかし、外壁塗装のときにかかる費用が光触媒塗料にすると高いため、やはりやめておこうと判断しているケースが目立ちます。長期的な視野で考えると耐用年数が長いので費用対効果は決して低いわけではありません。ただ、初期費用がかかる分、なかなか決断できない面があるのが実情です。気軽に施工できるくらいの費用になると人気も伸びていく可能性がありますが、現状としてはこだわりがある人が選ぶくらいになっています。

外壁塗装の光触媒塗料についてまとめ

外壁塗装では光触媒塗料を使用するとセルフクリーニング効果によって太陽光と雨の自然の力を使って外壁をきれいな状態にしやすくなります。メンテナンスフリーにすることはできませんが、外壁の洗浄をしてきれいにする頻度を減らせることは魅力でしょう。光化学スモッグなどの外気の汚染を浄化できる作用もあるため、暮らしの環境をより良くする上では効果的な塗料です。ただ、外壁塗装では高価な塗料を使い、施工能力の高い業者に依頼しなければならない面があって、光触媒塗料の活用はあまり進んでいません。こだわりがある人がいるお陰で生産はずっと続けられているので、セルフクリーニング作用に興味を持った人は光触媒塗料での外壁塗装も前向きに検討してみましょう。

以上、外壁塗装では光触媒が魅力的?特徴と効果と注意点をわかりやすく解説!…でした。

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