金属屋根(トタン・ガルバリウム)塗装のタイミングや費用などを徹底解説

金属屋根(トタン・ガルバリウム)塗装のタイミングや費用などを徹底解説

屋根には様々な種類があり、そのなかの一つが金属屋根です。
金属屋根は錆び防止のためにメッキコーティングされており、金属屋根に塗装というイメージはなかなかわきにくいものです。
しかし、メッキが剥がれた金属屋根は塗装によって錆びを防がないとあっという間に穴が空いて悲惨なことになってしまいます。

そこでこの記事では、金属屋根に塗装を施すべき屋根の状態、金属屋根の塗装費用相場、金属屋根塗装の工程、塗装業者を選ぶ際のポイントなどについて解説します。

目次

金属屋根を塗装すべき屋根の状態について

・メッキが剥がれて錆ができはじめたら塗装
金属屋根を塗装すべき屋根の状態の一つが、メッキが剥がれて錆ができはじめた状態です。

一昔前に金属屋根の主流であったトタンは腐食を防ぐために鋼板に亜鉛をメッキした金属です。
近年主流となっている金属屋根であるガルバリウム鋼は鋼板にアルミ、亜鉛、シリコンなどをメッキして腐食を防いでいます。

しかし、これらのメッキが剥がれると錆びて最終的には穴が空いてしまうので錆が浮いてきたらすぐに塗装をして錆対策をするようにしましょう。

・塗装の色が褪せてきたら
一度塗装した金属屋根の色が褪せてきたら再度の塗装のタイミングとなります。
具体的には塗料の耐用年数の最低ラインが目安となります。
色が褪せただけでは錆が発生するわけではありませんが、色が褪せたということは塗装被膜が劣化しているということであり、近いうちに耐用年数の限界が来て完全に塗装が剥げてしまうの可能性があるので色が褪せてきたら再度の塗装をするのがオススメです。

色が褪せたタイミングでの塗装は費用面でもオススメです。
というのも、塗装が剥げたり錆び付いている部分が多いほど下地処理のための費用がかかってしまうのですが、色が褪せただけの状態ならば下地処理の費用がほとんどいらないからお得に塗装ができます。

・塗装が剥離したら
金属屋根の再度の塗装を絶対にしなければならないタイミングは塗装が剥離しだしらとなります。
塗装は一度に全てが剥離するわけではなく、一部が穴が空いたかのように塗装が剥離します。
その剥離した部分には雨水が貯まりやすく、その雨水によって錆が加速するので塗装が剥離しだしたら速やかに再度の塗装をするようにしましょう。

金属屋根塗装の費用相場

金属屋根の塗装費用は耐用年数が長いグレードの高い塗料を使うほど以下のように高くなっていきます。
なお、以下の費用相場は平均的な屋根面積である80㎡あたりの費用となります。

・ウレタン塗料
費用相場40万円~45万円、耐用年数5年~10年

・シリコン塗料
費用相場42万円~50万円、耐用年数7年~12年

・フッ素塗料
費用相場55万円~70万円、耐用年数15年~20年

・無機塗料
費用相場63万円~80万円、耐用年数20年~25年

以上のように金属屋根の塗装に使う塗料によって費用相場も耐用年数も大きく異なります。
短期的にはウレタン塗料が安く見えますが、耐用年数経過後の塗装の塗り替えを考えるとグレードの高い塗料で塗装したほうが費用総額は安くすんでお得になります。

また、塗装のたび足場を組む必要があるので足場費用も考えると耐用年数の長いハイグレードな塗料で金属屋根を塗装するほうがはるかにお得といえます。

金属屋根塗装の工事過程

金属屋根塗装の大まかな工事過程は以下のような流れになっています。

1.高圧洗浄
金属屋根を塗装する前に高圧洗浄をして汚れを落とし、塗装しても塗料が剥がれにくい状態にします。

2.下地処理
塗料が剥がれている部分や錆があったりすると塗料が剥がれやすくなるので剥がれている部分の古い塗料を完全に剥がしたり、錆落としなどの下地処理を行います。

3.錆止め塗料の下塗り
下地処理が終わると、最初に錆止め専用塗料を縫って錆対策をします。

4.中塗り
最終的に使う塗料を薄めて中塗りをします。

5.上塗り
中塗に使った塗料を薄めずに使って上塗りし、金属屋根塗装は完了です。

金属屋根塗装業者を選ぶ際のポイント

利用する金属屋根塗装業者を選ぶ際には大事なポイントがあります。

そのポイントとは、金属屋根塗装の各工程をしっかりと写真撮影して報告してくれる業者であるかどうか。

金属屋根塗装では下地処理、下塗り、中塗り、上塗りと様々な工程が必要となります。
しかし、悪徳業者の場合は上塗りしかしないなど工程を省いてしまう場合があるのです。

そこで塗装の各工程の写真報告です。
優良な業者の多くは各工程の塗装の具合を写真撮影して手を抜かずに工事をしていることを報告してくれるので、必ず写真撮影して報告してくれる業者を利用するようにしましょう。

金属屋根の塗装についてまとめ

トタンやガルバリウム鋼といった金属屋根として過去や現代でメジャーな金属屋根はメッキ処理されていますが、メッキが剥がれると錆びてしまい、最悪穴が空くので塗装をすることが大切です。

最初の塗装をするタイミングとしては、メッキが剥がれて錆が浮いてきたら塗装のタイミングとなります。
二回目以降の塗装のタイミングとしては塗料の耐用年数の最低ラインに到達して色が褪せてからがベストです。
このタイミングは下地処理費用もほとんどかからなくてオススメです。

金属屋根塗装の費用は耐用年数の長いハイグレードな塗料を使うほど高くなります。
しかし、最低ランクと最高ランクの塗料を比較すると耐用年数は最大4倍の差があるのに対して費用は1.5倍ほど高くなるだけであり、耐用年数経過による塗り替えを考えるとハイグレードな塗料を使うほうがお得となっています。

金属屋根塗装業者に依頼するときは、塗装工事過程を写真撮影して報告してくれる手抜き工事をしない優良な業者を利用しましょう。

以上、【金属屋根 塗装】高圧洗浄、下地処理、下塗り、中塗り、上塗りの作業工程をクリア…でした。

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