無機塗料の特性をしっかりと理解したうえで外壁塗装の塗料として採用したい

無機塗料の特性をしっかりと理解したうえで外壁塗装の塗料として採用したい

そろそろ外壁塗装をしなきゃ、となった際には様々な要素を検討していく必要があります。気になる要素としては、費用や工事期間、補助金、業者選び、などといったあたりが挙げられると思いますが、ここでは塗料、それも無機塗料について説明していきたいと思います。近年では、その質の高さから、業者さんも無機塗料をお勧めするケースが増えてきています。これを機会にぜひ理解を深めましょう。

目次

無機塗料と有機塗料の違いについて

まず、無機塗料の無機という言葉について、しっかりと理解しておきましょう。無機、というのは簡単に説明すると炭素を含んでいない、ということです。もっとかいつまんで説明すれば、人工的な、という意味に近くなるでしょう。その逆の有機は人工的でない、つまりは自然派な、という意味に近くなるでしょう(ただしこの例はあくまでもイメージのしやすさを優先しているので、厳密に言えば少し違ってきます)。こう聞くと、無機塗料に対してあまり良くないイメージを持ってしまうかもしれませんね。例えば、野菜の場合でしたら、有機野菜の方が自然派なので、健康面で優れているイメージがあるのではないでしょうか。しかし、ここで語っているのはあくまでも塗料です。塗料の場合、無機塗料の方に軍配が上がります。なぜなら、有機塗料には炭素をはじめとした有機物が含まれており、それが劣化の原因に直結するからです。確かに言われてみると、いろんなものが含まれていると劣化しやすいイメージがありますよね。

無機塗料は劣化に非常に強い性質を持っている!

それでは、有機塗料の場合、どのような劣化が生じるのでしょうか。それは、色あせや塗膜の劣化です。いずれも、見た目に直結する、看過できない劣化であり、これらは有機塗料を採用する上で決して避けては通れない劣化でもあります。一方、無機塗料の場合はそのあたりの劣化に非常に強いです。無機塗料は鉱物やガラスをメインにして作られているので、紫外線などの外的な要因によって劣化する確率が非常に低いのです。極論すれば、無機物(鉱物やガラスなど)のみで塗料を生成することができれば、半永久的に外壁を守ることができるでしょう。しかし実際には、100%無機物で作られている塗料は現状ありません。少なからず有機物も含まれており、ちょっとずつ劣化は進んでいくことになります。無機塗料を選んだのに、劣化があるじゃないか!とならないように、この点につきましてもしっかりと把握しておく必要があるでしょう。

無機塗料は耐火性に優れ火に強い性質を持っている

無機塗料は劣化しにくいという性質があることをお分かりいただけたと思いますが、そのほかにもたくさんのメリットが内包しています。例えば、不燃性。先ほども述べた通り、無機塗料というのは鉱物やガラスをメインにして作られているので、耐火性に優れています。火に強いという特性は、家を持つ者にとって非常に心強い大きなメリットだと言えるのではないでしょうか。ただし、これに関しても注意しなければならないのが、無機塗料にも少なからず有機物が含まれているという事、すなわち、絶対に燃えないわけではない、という事です。あくまでも火に対して強い特性がある、という風にとらえなければなりません。次に、無機塗料はその寿命が非常に高い事で知られています。最大で25年にも及ぶその寿命の高さは、一般的な有機塗料が10年前後であることを踏まえれば、いかに大きなメリットであるかを実感されることと思います。

性質がいいため無機塗料の料金は他の塗料より高い

と、ここまで無機塗料のメリットについて述べてきましたが、当然のことながらデメリットもあります。その最たるものはやはり費用になってくるでしょう。端的に言って無機塗料の料金は高いです。一般的な塗料と比較してみると、㎡あたり、アクリル塗料で1000円、ウレタン塗料で2000円、シリコン塗料で2500円、フッ素塗料で4000円、光触媒塗料で4500円、そして無機塗料が5000円です。いかがでしょうか、アクリル塗料と比較すれば約5倍もの価格差が生じており、紛れもなく最高級の塗料という事になります。どんなに質が高くても、費用がかさんでしまえばなかなか採用に対してのハードルが高くなってしまいますよね。しかしながら、前述した耐用年数の高さを考慮すると、場合によってはこちらの方が安くつくこともあるので、そのあたりのことは業者さんに相談しながら最適な選択をしていく必要があるでしょう。

無機塗料に関するまとめ

いかがでしたでしょうか。塗料と一口に言っても、いろんなタイプのものがあり、その中でも無機塗料は質の高い塗料であることがわかりましたね。劣化に強く、様々な耐性も持ち合わせた、最高級の塗料、それが無機塗料なのです。ただし、質が高いという事の代償として、その分費用は高くなってしまいます。この点をどうとらえるか。長い目で見れば、むしろこちらの方がコスパ体に優れていることもあり、安易に安価な塗に走るのは危険だったりします。様々な条件下も考慮しなけれvばならず、一概にどの塗料がおすすめという事はそう簡単には語れません。そのあたりのことは業者さんと相談しながら、最終的な判断を下すべきでしょう。

以上、無機塗料と有機塗料の違いとは?無機塗料を選ぶことのメリットとデメリット…でした。

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