外壁塗装前には高圧洗浄作業が必須!!高圧洗浄作業について徹底解説

2024年4月10日2024年4月15日

高圧洗浄とは、外壁塗装前に業者が行ってくれる外壁の汚れなどを人が怪我をする危険性もあるレベルの強力な水圧で水を放出する高圧洗浄機を使用して水洗いする作業です。

この記事では、そんな高圧洗浄がなぜ必要なのかや高圧洗浄の料金相場、高圧洗浄の注意点などについて解説します。

外壁塗装の高圧洗浄が必要な理由

高圧洗浄にはカビ、藻、コケといった外壁についた汚れを落とすという目的もありますが、塗装をより密着させて長持ちさせるという目的もあります。

外壁にはもともとあった古い塗装が残っています。
この塗装は年月による経年劣化だけでなく、紫外線や風雨に曝されることでも劣化して少しずつ粉化していきます。
この粉化をチョーキング現象といい、チョーキング現象を起こしている外壁を触るとそのネーミングの通りにチョークの粉を触ったかのように外壁と同じ色をした粉が手に付着することになります。

新たに外壁塗装をする場合、このチョーキング現象を起こすほどに劣化した塗装が問題となるのです。
この塗装をそのままにして新たに塗装をした場合、塗料が外壁に密着せず、簡単にボロボロと剥がれてしまいます。
実際、古い塗装の上に新たに塗装をしたものの一年ももたずに塗装が剥がれはじめてしまうケースが少なくありません。

そこで、重要になるのが外壁塗装前に行う高圧洗浄なのです。
高圧洗浄作業によって劣化した古い塗装を剥がすことによって外壁と塗料の密着が強まり、塗装が耐用年数持続するようになります。

外壁塗装前の高圧洗浄の料金相場

外壁塗装前に行う高圧洗浄の料金相場は1㎡あたり100～300円となっています。
一般的な一戸建て住宅の外壁面積は100～120㎡くらいなので高圧洗浄の料金は合計10,000円～36,000円程度となります。

なお、使用する高圧洗浄機の種類や作業手順が違ったとしても高圧洗浄の料金相場に違いはありません。
もし使用する高圧洗浄機がスペックの高い良いものだからと100～300円/㎡の相場以上の高額料金を見積もりする場合は悪徳業者の可能性が高いので注意しましょう。

外壁塗装前の高圧洗浄の水道料金負担について

高圧洗浄をする際には大量の水を使うイメージがあり、水道料金が誰の負担になるのか非常に気になるところでしょう。
結論からいえば、高圧洗浄における水道料金は依頼者負担となってしまいます。
そこで次に気にかかるのがどれだけの水道料金が必要なのかです。

まず、高圧洗浄は基本的には1日がかりの10時間作業が目安時間となります。
作業する際は水を出しっぱなしにするのが基本であり、1時間で600リットル程度の使用料となります。
つまり、高圧洗浄に使う水の量は単純計算で6,000リットルとなるのです。

水道料金は地域によってばらつきがありますが、東京都で6,000リットルの水を使用した場合の水道料金は税込みで1,600円程度となります。

つまり外壁塗装前に高圧洗浄作業を行う場合、高圧洗浄作業料金の10,000円～36,000円に水道料金1,600円程度をプラスした金額が必要となるのです。

なお、高圧洗浄作業中はタンクやバケツに水を貯めて放水しますが、バケツへの水の補給は水道水を流しっぱなしの状態にするのが基本です。
水が勿体無いと思ってしまうかとしれませんが、水がタンクやバケツに貯まるたびに水道を明け閉めしていたら非常に効率が悪くなって作業時間が大きく伸びてしまうので、水が流しっぱなしの状態は必要なものだとして目をつむりましょう。

外壁塗装前の高圧洗浄作業を依頼する時は時代遅れな業者や洗浄機レンタル業者に気を付ける

現代では外壁塗装前の高圧洗浄作業は必須な作業です。
しかし、昔ながらのサンドペーパー、ワイヤーブラシなどを使って古い塗装を剥がす作業を行おうとする時代遅れな業者もあるので注意しましょう。

この時代遅れな業者は「昔はみんな高圧洗浄機なんかなかったんだから」という柔軟性に欠ける思考をしています。
様々な業界では手作業の良さがありますが、外壁の古い塗装を剥がしたり汚れ落としをしたりといった場面では手作業よりも高圧洗浄による作業のほうがはるかに優秀です。
このため、外壁塗装を依頼する際には高圧洗浄作業をしてくれるか事前にしっかりチェックするようにしましょう。

また、高圧洗浄作業をしてくれるものの自前では用意できずに洗浄機をレンタルして作業する業者もあるので注意が必要です。

高圧洗浄作業は放水の際にうるさい音が響きますが、自前で洗浄機を用意している業者は基本的には静音タイプの高圧洗浄機を用意しているから近所迷惑にはなりにくくなっています。
しかし、レンタルで洗浄機を用意する業者はレンタル代金が安い騒音がする洗浄機を使う場合があるので注意が必要です。
必ず依頼する前に、使用する高圧洗浄機が静音タイプかどうかをチェックするようにしましょう。