外壁塗装にフッ素系塗料を用いるメリットやデメリットはどんなところ?

外壁塗装にフッ素系塗料を用いるメリットやデメリットはどんなところ?

外壁塗装に用いられるフッ素系塗料をご存じでしょうか。外壁塗装の塗料は、その配合成分からいくつかの種類に分類されます。フッ素系塗料とは、配合成分にフッ素を含む塗料であり、優れた親水性や防水性を持っているのが特徴です。機能性の高いフッ素塗料は、大型の建築物や橋などに用いられる機会が多く、近年は一般住宅の外壁塗装としても普及してきました。フッ素系塗料のメリットやデメリットを正しく理解し、外壁塗装に生かせば、住まいの快適さや耐久性をより高めることができます。

目次

外壁塗装のフッ素系塗料の特徴

フッ素系塗料は、フッ化カルシウムを主成分とする蛍石と称される鉱物を主原料とする塗料です。外壁塗装の塗料として一般的なウレタン系塗料やシリコン系の塗料と比べると、優れた耐久性があるのが特徴です。ウレタン系塗料の場合は5年から10年程度、シリコン系塗料の場合は10年から13年程度が耐用年数と言われています。フッ素系の塗料であれば、13年から15年程度の耐用年数があり、かなり耐用年数が長いです。

水と密着しやすい親水性を持つのも、フッ素系塗料の特徴です。万が一塗料に汚れが付着した場合であっても、水が入り込んで、汚れを流れ落としてくれるため、汚れのない綺麗な外壁を長く維持しやすくなります。一方で、防水性が高く、強雨や暴雨の際にも、雨漏りや浸水の被害を防いでくれるところも、フッ素系塗料ならではの特長です。また、強い紫外線や太陽光を浴びても、劣化しにくく、雨水によって劣化しづらい耐候性を持っている点も、フッ素系塗料の特徴として挙げられます。外壁を強い光などの刺激から守り、劣化を防いでくれることは、フッ素系塗料が優れた塗料と評価されるゆえんです。温度変化にも強いため、夏の暑さが厳しい沖縄や、冬の寒さが厳しい北海道や東北地方の外壁塗装にも、安心して使える塗料です。

外壁塗装にフッ素系塗料を用いるメリット

様々な優れた特徴を備えたフッ素系塗料を外壁塗装に用いるメリットは、どのような点が挙げられるでしょうか。まず大きなメリットとして挙げられるのが、耐久性が高いことから、塗り替えをこまめに行わなくても済むという点です。外壁の塗り替えは、コストが掛かるだけでなく、かなりの時間やエネルギーを要するものです。建物のメンテナンスにかかる負担を軽減し、メンテナンスのしやすさを手に入れることができるのは、フッ素系塗料を用いるメリットです。

また、フッ素系塗料は、他の塗料と比べて美しい光沢感があり、建物の外観をより綺麗に見せることができます。建物の外観をブラッシュアップすることで、建物の印象を改善できるのは、フッ素系塗料ならではの大きなメリットです。商業施設をはじめ、多くの大型の施設でフッ素系塗料が好んで用いられるのには、耐久性だけでなく、光沢感や仕上がりの美しさも関係しています。

外壁塗装にフッ素系塗料を用いるデメリット

では、フッ素系塗料を外壁塗装に用いる際のデメリットや注意点は、どのような点でしょうか。フッ素系塗料は、外壁塗料のなかでは、高価な塗料です。ウレタン系の塗料やシリコン系の塗料と比べると、1㎡の単価に数千円の差が生じる塗料もあり、建物全体の塗装にかかる費用としては、大幅に負担が増えてしまいます。外壁塗装の工費にまとまった費用が必要であるという点は、フッ素系塗料のデメリットでもあります。しかし、フッ素系塗料の場合は、ウレタン系の塗料やシリコン系の塗料よりも耐用年数が長く、塗り替えの回数を少なくすることが可能です。メンテナンスにかかるトータルコストとしては、コスト削減につながることもあり、長期的な視野でみれば、必ずしもマイナスにはならないことが多いです。

また、外壁塗装業者のなかには、普及率の高いウレタン系塗料やシリコン系塗料は取り扱っているものの、フッ素系塗料を取り扱っていない業者もみられます。フッ素系塗料に対応している業者のなかにも、施工に慣れていない業者もいて、質の高い外壁塗装を望めないケースがあるのも事実です。外壁塗装にフッ素系塗料を使うことを検討する場合、そういった点も加味して、業者選びをより念入りに行い、安心して施工をしてもらえる業者に依頼することが、大事なポイントとなります。

外壁塗装におけるフッ素系塗料のまとめ

フッ素系塗料は、建物の外壁塗装に用いられる塗料のなかでも、優れた性能を持つ塗料として高く評価されています。耐久性の高さに加えて、親水性や防水性、耐熱性の高さを持っているため、建物の安全性や快適さを保つ上で、大いにプラスになる塗料です。費用が高額であるという点は、やや難点ではありますが、耐用年数が長く、外壁の塗り替えの回数を軽減することができるため、長い目で見るとメンテナンスのコスト削減にも結び付くことがあります。

フッ素系塗料が使われている建物としては、商業施設や公共施設といった大型の建物が挙げられます。近年は、一般住宅の外壁塗装の塗料としても普及してきました。耐久性が高いことに加えて、優れた光沢感を放つフッ素系塗料は、建物の外観をより美しく見せてくれるというメリットもあります。外壁塗装によって、外壁の外観を磨きたいと考えている人におすすめの塗料と言えるでしょう。

以上、外壁塗装におけるフッ素系塗料ならではの特長や使用上の注意点について…でした。

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