アクリル系合成樹脂成分を主成分としている塗料をアクリル塗料と呼んでおり、かずたる塗料の種類の中でも扱いやすいのが特徴であり値段もリーズナブルです。近年では内装の塗料として使用されることが多く、外壁塗装にはあまり使われなくなっています。
アクリル塗料のメリットとは
塗料と一口にいっても様々な種類がありますが、定番とも言えるウレタンやシリコン塗料に比べるとかなり低価格となっているので、施工費用を抑えたい時にも役立ちリーズナブルという点がメリットの一つです。
施工も簡単であり失敗しにくいのも特徴の一つであり、DIYで初心者でも利用しやすいことからも分かるように扱いやすくなっています。塗膜に透湿性があるのも魅力であり、軒天井といった湿気がこもりやすい場所に使う塗装としても人気です。耐久性が低くなっていますが、その点を逆手に取って頻繁に塗り替えたいと考えている人にも適していると言えます。
発色がよくツヤもあるというのも魅力であり、見た目が美しく仕上がり希望しているイメージ通りになりやすかったり、カラーバリエーションも豊富になっているのでそれぞれの希望にぴったり合うものが見つかりやすいです。
アクリル塗料のデメリットとは
耐久性の低さがアクリル塗料のデメリットであり、常に雨風や日光に晒されている外壁に使用するとなればさらに早く劣化してしまうことから外壁塗装には向かないとし、利用されることはかなり少なくなっています。外壁や屋根の塗装となれば足場も必要となり、足場を組むための費用も決して安くはないので耐久性があまりない塗料を使ってしまい数年で塗り直さなくてはならないとなると、一回の施工費用は抑えられても回数が増えるので結局トータル費用は高額になってしまうという事態になります。
ひび割れしやすいというのもイマイチな点となっていますが、弾性アクリル塗料なら伸びが良くある程度はひび割れを防ぐことが出来るようになっています。
紫外線に弱いというのもアクリル塗料のデメリットであり、塗ったばかりの時には綺麗に仕上がっていても、数年でツヤはなくなり変色してしまうので紫外線に日々さらされている外壁には不向きといえます。
外壁塗装でアクリル塗料を使用するシーンについて
アクリル塗料は外壁塗装には不向きと考えられがちですが、あえてアクリル塗料を使用するケースもあります。その一つに新築時が挙げられます。モルタル壁は建設してからしばらくの期間伸縮する性質があるので、外壁がひび割れすることを見越していて、あえて新築時にはアクリル塗料で施工をしておき後から上塗りしやすいようにする業者もあります。このようにあえてアクリル塗料を使うのであればデメリットに感じてしまう点も特徴を活かしたメリットに変わることがあるので、シーンに合わせて用途に合わせた塗料を使ってくれる業者を利用することが重要です。
外壁塗装を安く済ませたいという理由だけでアクリル塗料を選ぶとなれば、後々予期せぬトラブルが発生したりすぐに塗装し直さなくてはならないという事態になり、結局出費がかさんでしまうという事態になり後悔してしまいがちですが、シーンに合わせてあえて使うのであればアクリル塗料でも全く問題ないケースもあります。
外壁塗装で賢く業者を選ぶポイント
外壁塗装を依頼する機会は滅多にないことだからこそ、素人ではわからないことばかりというのはもちろん、相場がわからず頭を悩ませることになりがちです。後悔しないためにも複数の業者に相談したり見積もりを取るなどし、比較してから判断するようにしましょう。
その際に安く済ませたいからと言って見積もり金額が安いというだけで業者を選んでしまうと、仕上がりがイマイチだったりすぐに再び塗装し直さなくてはならないという事態にもなりかねないので気をつけましょう。あまりに料金が安い時にはアクリル塗料で耐久性がないものではないのか確認してみることも大切です。使用する塗料を選ばせてくれたり、アクリル塗料のメリットだけではなくデメリットまで説明してくれるのかという点にも注目しておきましょう。
アフターサポートや保証期間にも注目しておくべきであり、腕に自信がある業者ほどアフターサポートや保証の内容が充実していたり、保証の期間もある程度長めになっていることが多いです。アクリル塗料で耐久性があまりないにも関わらず保証期間が長い場合には、保証適用となる条件が厳しくてほとんど当てはまらないということもあるので内容はきちんとチェックしておく必要があります。
アクリル塗料による外壁塗装のまとめ
アクリル塗料には安くてカラーバリエーションが豊富な度数多くのメリットがありますが、耐久性があまりなかったりひび割れしやすいなどのデメリットもあるのでどちらかというと外壁塗装には向かないとされており、近年では外壁塗装には使用されない傾向にあります。
しかし新築時などあえて使用される場合もあるので、シーンに合わせることが重要です。近年では外壁塗装を依頼することができる業者は数多く存在しているので、それぞれの業者に問い合わせて塗料について確認して分かりやすく納得できる説明をしてもらえるのかで依頼先を判断するのも一つの手段と言えます。
